近況報告10月1日〜

10月31日(金)
午前中開催された地方分権・財政対策特別委員会の様子。当局から自治創造会議以降の市町の意見について説明があった。
 午前中は地方分権・財政対策特別委員会が開催され出席する。内容はさる10月15日の自治創造会議で示した「収支改善に向けた更なる見直しについて」(平成21年度22年度の2年間で80億円)に対する市町の意見である。
 当然のことながら大半は見直しに反対の意見である。県の財源不足を市町へ転嫁するもので納得できないという。
 昨年以来全く同じことが繰り返されている状況である。造林公社の債務問題をはじめ長期的な見直しをした上で再度の収支不足分80億円の対応を迫るものであるが、福祉医療をはじめ県民の生活に直接影響が及ぶものばかりで市町としては受け入れがたいものであることははっきりしている。
 特に福祉医療制度については毎年の見直しであり、直接県民に説明する立場の市町にとってはまことに厳しいものがある。
 この福祉医療制度は毎年給付内容が変わり、また26市町で対応も異なる。これでは県民の不公平感はつのるばかりである。
 福祉医療制度は社会的弱者への対応や子育て支援のなどのため保険制度を補完するものであるが、公平で安定した制度となるよう今一度大局的な見直しが必要ではないかと思う。
 午後は地元へ帰り、近江八幡市が開催した行政評価の研修会に参加する。同志社大学政策学部大学院教授の山谷清志氏の講演で、行政評価とアカウンタビリティーについて実践事例を含めて丁寧に説明いただいた。行政評価は市では大半が実施あるいは検討中であるが、町では未実施のところが多い。行政の取り組むべき課題の選択と集中をしなければならない時代にあっては、適切な行政評価手法を早急に確立しなければならない。


10月30日(木)
 今日は終日県庁で明日の特別委員会のレクチャー、当面の課題について当局から意見聴取するなどで一日が過ぎる。
 夕方には麻生総理が記者会見し、経済情勢を見ながら3年後には消費税率を上げることなどについて語ったようだ。解散の時期についてはしかるべき時に自ら判断するそうだ。大方の見方では年内は解散はなさそうで、任期満了までいく可能性も否定できない。
 解散すべき時に解散しなかったということになるのだが、解散の権限は総理にあるのが事実である以上、こうなれば経済対策やテロ特措法など当面する課題をしっかり議論し、解散に追い込んでいくしかない。
 私たち地方議員も当面する課題に真摯に取り組んでいくだけだ。


10月29日(水)
ヴォーリズ平和礼拝堂で民主主義の危機について講演されるカトリック教会司教・森一弘師。
 ヴォーリズ生誕記念「いのちと平和の集い」がヴォーリズ平和礼拝堂であり、出席しました。カトリック教会司教・森一弘師が「民主主義の危機」と題して講演された。
 講演の中で宗教家として見た民主主義の変遷の歴史をわかりやすく説明された。キリスト教を排除する形でのフランス革命時の民主主義、アメリカ独立宣言の中に神の名のもとに唱えられた民主主義などの本質や問題点について述べられたあと、現在の民主主義に欠けるものやこれから何を訴えていけばよいのか、示唆された。
 アメリカは民主主義を守るためといって戦争を繰り返し、企業の利益を守るために政治献金で国を動かしながらアリバイ作りのために民主主義を利用したりした。
 しかし、民主主義の中にはともに生きていくという共存のビジョンがなければいけないという講師の言葉は私の心の中にしみこんだ。
 在住外国人の権利の問題、派遣労働者の置かれている状況、そして民主主義が国家主義や民族主義に利用されていることなどを考えてもこれから訴えていかねばならないのは民族、国家、宗教を超えて一人一人の命の大切にすること、尊ぶことである、と結ばれた。
 国のあり様や自治体のあり様、また、かつて教育の中で民主主義がゆがめられた歴史を顧みれば、教育のあり様を含めてこれらを考えていくためには過去の民主主義の検証はしなければならないと痛感したところです。


10月28日(火)
 麻生総理は年内の解散総選挙を見送ったのではないか、という報道がされた。
解散権は当然総理にある。しかし、権限の行使、特に一国の総理の権限行使となれば100パーセント自由に行使できるという筋合いのものではないと思う。
 安倍総理は参議院選挙敗北の責任は取らずに引き続き政権を担当すると云いながらその重圧に負けて政権を放り出した。そのあとを受けた福田総理も自らの顔では選挙を戦えないとばかりにたった一年でまた政権を放り出した。麻生総理はそれに代わって、麻生総理総裁で選挙を戦うために登場したはずだ。政権政党がこんな無責任な総理交代を続けた以上、また、ねじれ国会で政権運営に支障をきたしている以上、もっと早く解散総選挙で国民に信を問うべきであった。勝てば堂々と政権を担い、負ければ政権を譲り、次に備えればよい。金融危機や経済政策を理由に解散を先送りする大義名分はない。こうした決断力のなさ(あるいはいさぎよさがないというのが適当か)が日本の国の混迷を招いている。
 この時期の解散を逃したことにより、任期満了時を含め、来年のいつ解散総選挙をしようと麻生政権の勝利はないと思う。有権者の皆さんは「総理として解散すべき時に大義もなく解散しない」という違った意味での解散権の濫用は決して許さないはずである。少なくとも私はそう思っている。


10月27日(月)
 昨日甲賀市長選挙の投開票が行われ、民主党、社民党、連合滋賀が推した候補が敗れた。私も候補者といろいろ話をさせていただいたが、本当に誠実で甲賀市をこよなく愛する素晴らしい候補者であった。如何せん新人で知名度不足ということもあったのだろうが、残念な結果となった。前回の合併直後と違って争点も明確にならなかったのかもしれない。しかし、甲賀のまちづくりに対する新人候補者の情熱は消えることなく、次の機会を目指して、ぜひとも頑張ってほしい。
 昨日、県政レポート第6号を新聞折り込みで全戸配布させていただいた。読みやすくするために活字はできるだけ大きくと思いながら、あれもこれも伝えたいと欲張り、結果として小さな活字になってしまいました。お許しを頂きたいと思います。
 ホームページやインターネットが普及してきたものの、まだすべての人に見ていただくわけにいかないので活字で情報をお届けすることは重要です。これからもできるだけ数多く私の議会活動や県政の状況を市民の皆さんに伝えていきたいと思います。


10月26日(日)
岡山学区の方が丹精こめて育てた菊花です。
 朝からあいにくの雨でしたが、岡山学区の文化祭が開催され開会式に出席しました。先日の体育大会に続く一大行事で公民館運営委員の皆さまはじめ役員の皆さんは大変ご苦労様でした。菊花展、絵画展、生け花、短歌、コーラスなど日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮した展示、発表で学区の皆さんを楽しませていただきました。
 このあとは大津へ移動して自治労滋賀と県教組の秋闘勝利決起大会に参加して激励の挨拶、そして次は草津へ移動し、「発達障害についてともに考えよう」という集会に参加させていただき勉強しました。
 発達障害については社会の理解がいまだ十分でなく、学校では友達に支えられながら頑張ってきた子どもが社会へ出たとたん、周囲の理解を得られず不当な解雇に遭遇したりしてその自立が妨げられています。
 今日も体験者のお話を聞かせていただきましたが、自立までに本人や両親、そして周りの支援者が大変なご苦労をされているのがわかりました。
 集会の中で小児科の医師が「小児科の課題として小児救急と発達障害がある。私は小児救急の課題より将来の日本の社会のことを考えれば発達障害の課題のほうがはるかに大きいと思う」と話されたのはとても印象的でした。これは大きな比率を占める発達障害に対して行政をはじめ関係機関の施策が十分でないということをおっしゃったのだと思う。
 私もその実態把握、そして就労支援をはじめどのような施策が必要となっていくのか調査研究していこうと強く思った。
 そのあとは再び大津で会議に出席したあと、東近江市に移動して、オーロラを研究しているアラスカ大学の教授のお話を聞く機会を得た。
 今全世界が地球温暖化の原因はCO2の排出によるものと断定しているが、決してそうではなく、気候変動によるものだという話であった。CO2の排出量が増えているのは事実だが、温暖化の原因の95パーセントは水蒸気であり、CO2の占める割合は5パーセントということだ。気候変動の理由など解明できていない部分もあるが、世界中が温暖化の原因はすべて温室効果ガスと決めつけて対策うんぬんといっているのは誤りであるという説だ。もっと広く研究すべきということは事実であると思う。


10月25日(土)
芳円流煎茶道の会場。抹茶とは違った趣のある味でした。
 昨日と打って変って今日は秋晴れの空が広がり、文化祭日和となりました。
近江八幡市民文化祭が文化会館で開催されていましたので、絵画、書道、俳句、短歌など拝見しました。また、芳円流の近江八幡市煎茶道の皆さんのお手前でおいしい煎茶とお菓子を頂戴してきました。今日のお題は「無」ということで掛け軸がかかっていました。いろいろなお話をおうかがいしながら、こうした文化の薫りを感じるひとときは貴重なもので、大変心が落ち着きました。市民文化祭は明日も開催されます。
 また、今日は市内にある滋賀食肉公社で滋賀畜魂慰霊法要が開催され地元県議会議員として参列しました。私達人類の貴重な蛋白源として犠牲になってくれている牛や豚の慰霊をするとともに、彼らに感謝の気持ちをこめて毎年開催されています。
 新しい食肉処理場ができて一年半が経過しますが、病畜を検査する保健所も敷地内に移転されBSEの検査体制も充実しました。
 安心安全でおいしい近江牛がここから誕生していくわけです。
 現在、アメリカへの輸出基準を満たすための施設整備も進められており、日本だけでなく世界の近江牛としてその名が広がることを心から願っています。 


10月23日(木)
パワーポイントを用いて「歴史まちづくり法」の説明をする国土交通省と文化庁の担当者。
 今年の5月に国会で全会一致で成立した「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」(いわゆる「歴史まちづくり法」)の説明会が国土交通省近畿地方整備局の主催により近江八幡市で開催された。北近畿ブロック対象で各地から行政担当者などが出席し、国土交通省並びに文化庁の担当者から歴史まちづくり法の説明を受けた。
 ご承知のとおり、近江八幡市には伝統的建造物群である町並みや重要文化的景観第一号である水郷や八幡堀があり、景観行政の先進地であることから今回の説明会の会場に選ばれたものである。
 私もかねてからこの法律に興味があったので参加した。この法律の実施主体として国土交通省と文化庁、そして農林水産省と三つの省庁が名を連ねていることが面白い。
 今回の説明会においても三つの省庁から担当者が出席している。
我が国には歴史上価値の高い文化資産とともに、その周辺には祭礼や伝統工芸品の製造などの人の営みが加わった風情、情緒、たたずまいなど、この法律でいう「歴史的風致」が数多くあった。しかし、産業構造の変化やその管理などをする担い手が不足する中で、これらの貴重な景色や環境は失われつつあるのが現状である。
 こうした貴重な我が国の財産を国土交通省や農林省によるまちづくり行政と文化庁による文化財行政の両面から守っていこうというもので、かなり広範囲な観点から取り組めるので今後注目を浴びると思う。まずはじめに、市町村による5年から10年間にわたる歴史まちづくり計画を策定して認定を受ける必要がある。
 一番に彦根市が手を挙げるようであるが、こうした範疇のまちづくりの条件は近江八幡がより豊富にそろっていると思われるのでこれまでの伝統的建造物群や文化的景観をフルに生かしながら早急にチャレンジしてほしい。


10月22日(水)
保育室にある木製のモニュメント。たたくと「ドレミ」を表現できる。
 今日はご縁があって県内の企業内保育所などを見学させていただく機会がありました。公立・私立保育所の待機児童がどの市町でも多くなっている中、企業が従業員のために保育所を整備されているのは大変貴重だと思います。
 保育所の建物は天井が高く採光も配慮されていて快適な空間でありました。園児の給食も栄養バランスなどよく工夫されていました。現在入所児童は40数名で、保育料は乳児と幼児の二本立てとなっているそうです。
 保育室に木製のモニュメントがありましたが、楽器のように音を出せるそうで子どもたちもさぞかし喜んで遊んでいるのだろうと想像してしまいました。
 男女共同参画社会の推進、ワーク・ライフ・バランスの取れた社会の実現、少子高齢社会への対応などを考えれば保育の充実は欠かせません。
 本来、行政の責務として待機児童ゼロを実現しなければなりませんが、現実はそうはなっていません。いろんなところで民間の知恵や工夫は必要とされるでしょう。


10月21日(火)
 県発注の工事に絡み県職員が収賄容疑で逮捕されるというニュースが流れてきました。
 公務員の贈収賄事件は綱紀粛正と言いながら繰り返されています。当然のことながら、該当者には刑事罰と合わせて懲戒免職などの厳しい行政処分が下され、退職金も支給されません。本人はもとより家族もつらい思いをしなければなりません。本人の責任はいうまでもありませんが、贈収賄事件が起こり得る仕事の体制も問題でしょう。
 入札にかかる予定価格や最低価格を事前に教える見返りに収賄という事件が多いのですが、このことを踏まえて予定価格や最低価格を事前に公表している自治体も多くなっています。最低価格を数社が入札し、くじ引きで落札者を決めるということも多くなりますが、それもやむを得ないと思います。
 公正公平な公共事業の執行は納税者に対する責任です。地方自治法上は一定の制限のもとに随意契約を認めていますが、これはあくまで例外的なもので安易な随意契約は決して許されません。
 しかし、一円入札をはじめ低価格の落札がよいわけでは決してありません。公共事業の受注に関して不当に低価格で落札されれば、そこで働く人の労働環境が守られなかったり、不当な低賃金で労働が強いられる事態も起こります。当然、発注する公共団体の責任が問われます。適正かつ合理的な価格で良い仕事をしてもらうのが理想ですが、そのためにも公契約全体のしっかりしたルールを確立する必要があります。


10月19日(日)
水田アートの収穫を楽しむ親子連れ。刈り取りから脱穀まで経験できます。
 昨日に続き快晴の日曜日。今日は運動会、コスモスまつり、水田アート収穫祭、盆栽展、スポレク滋賀男女混合綱引き大会、そして甲賀市長選挙告示日ということで市内、市外を走り回った一日でした。
 これまでにこの近況報告でも報告しました水田アート「かわいいネズミの絵」の収穫祭ではたくさんの親子が稲刈りを楽しみました。
 会場ではトロッコまつりも開催され、大きさを競うカボチャコンテスト、鮎の手づかみ大会、バーベキューと本当に皆さん楽しんでおられました。
 休耕田を利用してコスモスを植えたコスモスまつりも各地で開催され、記念写真の撮影や花摘みで歓声を上げる姿があちらこちらで見られました。
 どれもこれも滋賀県ならでは、そして近江八幡ならではのまつりであり、この地で生活していることに感謝したい気持ちです。
 スポレク滋賀の男女混合綱引き大会は近江八幡運動公園で開催され、全国の強豪チームがその技と力を競い合いました。もちろん韓国の選手団も健闘されています。明日も引き続き熱戦が展開されるでしょう。スタッフの皆さんもご苦労様です。
 天高く馬肥える秋、スポーツの秋、芸術の秋、・・・の秋という具合に秋を目一杯満喫した一日でした。


10月18日(土)
開会式イベントの中で「南京玉すだれ」によるキャッフィーを表現していただきました。
 全国各地から、そして韓国からも多くの選手団を迎えていよいよ今日から四日間、全国スポーツ・レクリエーション祭が始まった。
 もうこれ以上の好天はないというほどの申し分のない秋晴れの中で開会式が希望が丘で行われた。競うというより手軽にできるスポーツで健康増進や交流を図る大会で開会式もみんなで楽しむという企画であり、会場の一体感は最高潮に達する。
 明日からは県内各地で競技が始まるが、近江八幡市は男女混合綱引きが行われる。
綱引きといってもハイレベルの競技でかなりの技術力が必要。
 夕方には各チームの代表や韓国選手団を招いてレセプションが市内で開催され、互いに明日からの健闘を誓い合った。選手の皆さん頑張ってください。私も応援に行きたいと思います。


10月17日(金)
一面のコスモス畑が広がる野田町の休耕田。
 今日は市内で金曜会という会合に出席しました。この会は市制施行以来50年近く続いている会で市、市議会はじめ記者クラブ、各種団体の長などが集まって情報交換するものです。
 今回は郵便局の代表の方が郵政民営化後の営業状況をお話しいただき、また公証役場の公証人さんから遺言状など公証制度についてご説明いただきました。
 この制度は意外と知られていませんが、後日法的に争いが起こった時、複雑な裁判を経ないで権利を立証できる便利なものです。市内で遺言状の公証をされる方は年間約100件だそうです。手数料は必要ですが、守りたい権利、財産がある方はぜひご活用下さい。
午後に野田町付近を走っていましたらきれいなコスモスを見つけましたので皆さんにお見せします。休耕田に植えたもので次の日曜日には野田町の皆さんが総出で「コスモスまつり」を開催される予定です。ぜひご覧ください。


10月15日(水)
 食の安全がまた揺らいだ。中国産の食品からジクロルボスなどの有害物質が発見されたのだ。どこまでこうした事件が続くのか。輸入段階でチェックすることは本当に不可能なのか。
 地産地消の推進や食品のトレーサビリティー確立が本当に望まれる時代だ。
そもそも日本は農業が盛んな国であったはずなのに、食料自給率はカロリーベースでやっと40パーセントという状態で、滋賀県では50パーセントは超えているものの十分とは言えないだろう。
 民主党は一貫して農家の戸別所得補償制度により食糧自給率を将来60パーセントを目指すと主張しているが、とにかく国民の食の確保を外国にゆだねている状況がいつまでも続くのは良くない。
 今の農家の経営は本当に大変だ。日本の国の状況に合った農業政策が早く確立されないといつもでもこのような事件はなくならない。


10月14日(火)
 今日から国会では参議院で予算審議が行われる。16日には可決され、次の争点はテロ特措法の審議に移る予定だ。審議過程によっては10月下旬に解散があるかどうかというところだが、これはすべて麻生首相の判断による。いずれにせよ、この不安定な状況がいつまでも続くのは良くない。国民の皆さんの選択により、次代を担う政権を決定し、国全体で国民生活の向上、日本の再生に向かわなければならない。
 県議会は先週末に閉会し、今月下旬の決算委員会までしばらく会議は行われない。当初の予測ではこの時期は解散総選挙に突入していたはずだが、その時期は誰も予測できなくなった。
 選挙が先送りになり、決算委員会は予定通り審議できるが、県政では栗東RD社の産廃処理問題がまだ未解決であり、今後ダム問題とあわせて12月県議会の大きな焦点となるのは間違いない。
 栗東の地元説明会では焼却炉の撤去など県から新たな提案がなされているが、まだまだ住民の皆さんと合意点に達するのには時間がかかりそうだ。ダム問題の知事意見も今後の治水対策における大きな分岐点になる。いずれにせよ将来に禍根を残さない判断が必要だである。


10月12日(日)
奥村展三衆議院議員とともに滋賀県の造林公社債務問題について意見交換をしました。
 今日は絶好の運動会日和。午前中は地元岡山学区の運動会をはじめ、市内各所で行われた運動会に激励の訪問をさせていただきました。秋晴れの中、子どもさんからお年寄りまで歓声をあげながら皆さんがそれぞれの競技を楽しんでおられました。本当にお疲れ様でした。
 午後は、奥村展三衆議院議員とともに滋賀県の懸案事項である造林公社債務問題について意見交換しました。滋賀県の2造林公社の農林漁業金融公庫に対する債務は500億円近くあり、9月臨時会で元利合計で690億円を42年間で返済する免責的債務引き受け契約について議決されました。
 しかし、これらの債務が生じたのは、植林・森林保全や水源涵養などの国策がその原因であり、滋賀県民がすべてを負担しなければならないというのは理不尽な話です。
 今後、立法措置などを講じていただき、利息の免除や債務の圧縮などを行っていただくようお願いしました。
 この問題については民主党の国会議員で議員連盟を立ち上げて取り組まれています。また、栗東RD産廃処理問題については産廃特措法の延長を働きかけることなど、滋賀県版マニフェストとして取り上げるよう検討中だと伺いました。ぜひ国の流れを変えていってほしいものです。
 夜には先週日曜日に告示された野洲市長選挙の開票が行われた結果、連合滋賀が推薦する前琵琶湖環境部長山仲よしあき氏が当選され、私もお祝いに駆けつけました。山仲さんは同志社大学法学部の先輩でもあり、また行政マンとしての先輩でもあります。野洲と中主が合併して、4年余りが経過しましたが、元気な野洲のまちづくりのため、そのすぐれた行政手腕を発揮されるよう期待しています。


10月11日(土)
八幡堀新町浜で水車とともに活けられた花。
 今日は市の社会福祉大会があり、出席させていただいた。長年にわたって地域福祉向上に尽力された個人や団体が表彰された。福祉の世界はまさに多くのボランティアの皆さんによって支えられている。地域福祉を取り巻く状況は介護保険や障害者自立支援法をはじめ多くの重要課題があり、関係者も大変ご苦労いただいているところであるが、一人一人の力を結集して住民やボランティアの皆さんが力を発揮できる環境整備に努めなければならないと思う。
 その後は資料館から八幡堀付近で開催されている「町なみで戯れる〜花展」の様子を見に行った。資料館友の会や観光物産協会の皆さんが精魂こめていけた花が街並みのあちらこちらを飾り、観光客の皆さんも大喜びであった。
 福祉といわず観光といわず、まちの活性化はまちを愛する人々の熱意と心意気によって支えられていることを改めて感じた一日でもあった。


10月10日(金)
 9月県議会の最終日を迎えた。今日の大きな話題は私たち民主党をはじめ三会派が提出した淀川水系河川整備案の見直しを求める意見書である。県議会初といわれる意見書に対する質疑が行われ、賛成多数で可決された。
 反対の立場に立つ自民党は整備案が県に示され意見を求めているさなかに見直しの意見書を出すのはおかしいとか、多くの市町長が賛成している整備案の見直しの意見書を提出すれば混乱を招くと主張したが、そんなことはない。
 そもそも改正河川法に基づき流域委員会に意見を求めていながら、その意見を取り入れることなくダム建設を盛り込んだ整備案を強硬に発表し、県に意見を求めた近畿地方整備局の姿勢こそ非難されるべきものであると思う。
 この意見書を重く受け止め、国は河川整備案に流域委員会の意見を取り入れるべきである。ダム建設に使われるのは国民の税金である。ダムありき、結論ありきの国の治水対策は大きく見直す時期に来ている。
 また、この議会で長く継続審査となっていた「永住外国人の地方参政権を求める請願」が民主党県民ネットワーク、公明党、共産党、そして対話の会の4名の賛成多数により採択された。国による法制化を一刻も早く求めるものである。


10月9日(木)
 今日は福祉関係団体の皆さんの要望事項のヒヤリングをさせていただきました。児童民生委員を引き受けて下さる方が少なくなったこと、福祉関係者の賃金が低く人材確保に大変苦労されていること、福祉医療の後退、障害者自立支援法の応益負担から応能負担へ戻すこと、共同作業所の運営費を日割り計算から月単位に戻すことなど数多くの要望が出された。それこそ時間内ではお聞きできないほど、福祉現場は苦労されているのが現状である。
 こうした厳しい状況の中で政府は社会保障費を年間2200億円削減しようとしているのだから、本当にとんでもない話である。
 外郭団体への天下り、特別会計の不透明な埋蔵金など財源は多く隠されている。ここに大胆なメスを入れて福祉、医療の充実のための財源を作り出すのが新政権の使命でもある。早く解散総選挙を実施して政権交代の秋を実らせたい。


10月7日(火)
 今日は地方分権・財政対策特別委員会が開催され出席する。本会議でも議論があった地域振興局の改廃について方向性が示された。振興局は廃止し、環境・総合事務所、県税事務所、健康福祉事務所、土木事務所などは住民サービスが低下しないように、いわば看板の架け替えで残す予定。12月議会に組織改正条例案が提出されるが、どの程度の人員が削減されるのか、また予算的に削減される金額などについては現時点で明確にはなっていない。
 本会議で質問した危機管理体制については地域防災監というような職を置く見込みである。
 財政構造改革プログラムの延長線上にあるものなので、もっと大胆な切込みを期待していたが、看板の架け替えというのが正直な感想である。
 大きな市に対しては権限委譲をもっと進めて(もちろん財源と人的支援とともに)、住民にとって便利なワンストップサービスを今後推進してもらいたい。


10月6日(月)
 今日は休会日ですが、明日の地方分権・財政対策特別委員会の事前レクのため県庁へ。あわせて、要望事項などへの対応で分刻みの行動でした。
 一段落して、予算委員会の様子をテレビで見ると、ちょうど民主党の長妻議員の質問風景が中継されてました。「ミスター年金」の名の通り、鋭い質問が投げかけられるも、大臣の答弁は同じことの繰り返しで進展なし。
 消えた年金、消された年金で百年安心の制度は見る影もなし、という有様です。
一体国民は何を信じて働けばいいのでしょう。麻生首相をはじめとして生活感のない政治家はどうかと思いますが、国民の皆さんはどう思われているのでしょうか。


10月5日(日)
 今日は朝からあいにくの雨模様で各地の運動会も実施するのか、中止するのか悩ましいことだったと思う。私も何箇所か挨拶に寄せていただいたが、多くは予定を早く切り上げて閉会されたようだ。
 午後からは八日市高校の創立百周年記念式に出席する。八日市高校は優秀で多彩な人材を輩出している東近江地域でも有数の高校である。これを契機に一層発展されることを祈ります。
 また、今日は野洲市と湖南市で市長選挙が告示された。湖南市は現職の谷畑市長以外に立候補はなく無投票で当選が決まった。当選のあいさつの中で「無投票については4年間の市政運営を評価いただいた結果。二つの町が合併した湖南市もこれで本当に一つになれた。これからまた4年間市民の皆さんとともにまちづくりに一生懸命取り組む。」という形で総括された。
 合併後はどうしても構成市町の利害がぶつかるなど、課題も多い。4年間よくまとめられたと思う。谷畑市長は年齢も若く、これからの活躍を大いに期待します。
 野洲市長選挙は新人4人が立候補され、一週間選挙戦が展開される。
衆議院解散総選挙については未だ不透明で、世界的に悪化した金融情勢が解散時期を左右するような感じである。すべては明日からの補正予算審議如何である。


10月4日(土)
滋賀県消防大会であいさつする嘉田知事。
 衆議院解散総選挙の時期が極めて不透明になってきた。10月26日投票の予定が今では11月9日も難しいのではないか、という情勢である。年明けか、ということも考えられなくはない。解散権はまさに総理の専権であり、すべては麻生首相の胸のうちである。民主党としては来週からの予算委員会で与党を追い込み、解散せざるを得ない状況にもっていくしかない。材料はそれこそ山ほどある。国会審議に大いに期待するものである。でないと、この国はますます迷路へ落ち込んで行ってしまう。
 今日は絶好の秋晴れのもと、県の消防大会が愛荘町で行われた。近江八幡市消防団は浅田団長が知事功労賞を受賞されたのをはじめ、団が消防協会長竿頭綬、そして多くの団員が永年勤続賞などを受章された。住民の安心安全のため精励されている日頃のご苦労に対して改めて敬意を表するものです。
 今月12日には近江八幡市消防団第2分団が東京ビッグサイトで開催される消防ポンプ操法全国大会に出場される予定であり、ご健闘をお祈りするものです。
 明日の日曜日は野洲市長選挙と湖南市長選挙の告示日です。湖南市長選挙はどうやら無投票ですが、野洲市長選挙は4人による大激戦になります。また今月の19日には甲賀市長選挙が告示されるなどまさに選挙、選挙の10月になりそうです。


10月2日(木)
 今日から常任委員会審査が始まる。私が所属する環境・農水常任委員会では外来魚駆除のための補正予算や農業関係の国・県事業に対する市町の負担金を定める議案などが審査された。併せて事故米(汚染米)の不正流通に関する意見書の取扱を協議したが、内容に関して意見が分かれ再度協議することとなった。
 あすは、琵琶湖環境部関係の審査であるが、RD最終処分場に関する報告があるので、多くの議論がされることと思う。
 夕方には、連合が推薦する市長選予定候補者を囲む集いがあり、激励のあいさつに行く。この時期、首長選挙が目白押しで、おまけに解散総選挙(いつになるかわからない状況になってきた。)があればまさに選挙一色の月になる。
 補正予算審議の状況如何で解散の時期も極めて不透明になってきた。このような政権誕生と政権投げ出しの繰り返しを続けている政党にほんとうに政権担当能力があると言えるのか。官僚任せの政治では一生懸命働いて税金を払っている国民は救われない。


10月1日(水)
 昨日で一般質問が終わり、今日は休会日である。午前中は市役所で要望事項等の聞き取りや調整で半日があっという間に終わってしまった。
 今日は市内でネパールの留学生の話を聞く機会があったのだが、流暢な日本語で日本の感想や自分が学んでいる環境問題などについて熱く語られた。日本のことをしっかり学んで母国ネパールとの懸け橋になりたい、と話を結んだ。彼女の輝かしい未来にエールを送りたい。
 午後は、蒲生スマートインターチェンジの建設期成同盟会の設立総会に出席。
竜王インターと八日市インターの間に設置をめざすものでこれもETCの普及によるものである。産業振興などのため、今後こうした施設は益々増えるのだろう。


   
最近の近況報告
近況報告10月1日〜
近況報告9月1日〜
近況報告8月1日〜
近況報告7月1日〜
近況報告6月2日〜
近況報告5月1日〜
近況報告4月12日〜
近況報告3月1日〜
近況報告2月1日〜
近況報告2011年1月1日〜
近況報告12月1日〜
近況報告11月1日〜
近況報告10月1日〜
近況報告9月1日〜
近況報告8月1日〜
近況報告7月13日〜
近況報告6月1日〜
近況報告5月1日〜
近況報告4月1日〜
近況報告3月1日〜
近況報告2月1日〜
近況報告2010年1月1日〜
近況報告12月1日〜
近況報告11月1日〜
近況報告10月1日〜
近況報告9月1日〜
近況報告8月1日〜
近況報告7月1日〜
近況報告6月1日〜
近況報告5月1日〜
近況報告4月1日〜
近況報告3月1日〜
近況報告2月1日〜
近況報告2009年1月1日〜
近況報告12月1日〜
近況報告11月1日〜
近況報告10月1日〜
近況報告9月1日〜
近況報告8月1日〜
近況報告7月1日〜