近況報告10月1日〜

10月27日(木)「TPPの議論が活発になってきました。」
 今日は市内で何人かの人にTPPはどうなるのか、というお話を聞きました。
国の状況といえば推進派と反対派が活発な動きを示している中で、野田総理がエーペックに向けてどういう決断をするか、に焦点が集まっています。
 医師会の幹部の方は明確に反対の意思を示されましたし、経済関係の方は日本が立ち遅れることを心配されていました。その影響について、もっと具体的な情報や説明がないとわかりにくいとおっしゃる方も当然のおられました。
 農業だけでなく、医療や雇用に対するTPPの影響を強く懸念される意見に対して、それはTPPお化けだという意見もあり、今後の政局を左右する重要課題であることは間違いありません。
 私は県議選でTPPについては農業振興策を明確に示して、最終的な決断は解散総選挙で国民を信を問うべき課題であると申し上げました。
 


10月26日(水)「公契約条例について。」
 今日は市内の中小企業や工務店の方々とお話をする機会がありました。
その中で公契約条例のことが話題となりました。これは公共事業として発注される工事や労務の提供契約の中で働く人々の労働条件を守ろうとするもので、そのために価格のダンピングが行われないようにする仕組みです。
 このことはILO第94号条約で定められていますが、残念ながら日本はまだ批准していません。
県議会ではこうした仕組みを法制化するよう意見書を国に送っていますが、これもいまだ実現していません。
 公契約条例は千葉県野田市が先進的に制定し、その波は少しづつですが、広がりつつあります。政令都市の川崎市では契約条例の中でその趣旨を盛り込んだ改正を実現しましたし、公契約条例や公共サービス基本条例制定を公約にした候補者が東京都多摩市では市長に就任しています。
 条例制定まで行かなくても、公契約条例の趣旨を総合評価方式の入札や最低制限価格制度、低入札調査制度などの改善で実現しようという動きはあります。
 こうした試みの中で労働条件が改善され、ひいては景気回復など経済再生にもつながっていくことは間違いありません。また、消費の拡大にも当然つながっていきます。
 格差社会が拡大するような施策を進めることは結果として社会を崩壊させていきます。このことは市場第一主義の経済政策を進め、結果として格差社会を拡大した小泉政権の失政を見れば明らかです。
 国や自治体の役割は極めて重要でコスト第一主義の施策を進めれば、結局のところ国民は疲弊し、財政支出も増えます。こうした負のスパイラルに陥ることを繰り返してはいけません。


10月25日(火)「食育と学校給食。」
 今日は終日市内で書類整理やご相談の面談などで終わりました。
さて、今日の新聞報道で近江八幡市議会が臨時会で給食センター建設費や新ごみ処理施設稼働までの民間処理委託費など計37億7000万円の債務負担行為を可決したという記事がありました。
 給食センターは2013年度に完成予定で市立の6幼稚園と11小中学校の給食9000食を賄うとのことです。
 幼稚園と中学校は新たな給食提供ということでセンター方式も選択肢の一つかと思いますが、すでに自校方式で給食が作られている小学校についてはセンター方式で良いのか、再度保護者や有識者で検討を加えてほしいと思っています。
 給食のあり方検討委員会で検討された結果だとは思いますが、地産地消への取り組み、教員、調理師、こどもの間で行われる給食を通じてのコミュニケーションや食育、アレルギー対策などのきめ細かな取り組み、食中毒対策など自校方式の利点は多くあると思います。教育現場の課題はコスト中心の議論では進められないと思います。
 そのことが端的に表れているのが、現在の県政の大きな課題である高校再編計画です。魅力や活力ある学校づくりと言いながらその背景に財政問題が絡んでくると統廃合される高校の関係者からは当然不満の声が上がります。
 近江八幡市の学校給食についても子どもたちのためにさらなる議論を期待します。
 ごみの民間処理委託費については新施設の完成までおよそ3年間、市外へ搬出して処理する計画である、と市議会報告会などで聞いています。
 現行のごみ処理施設の使用期限が来年3月で終わるということですが、新施設が完成するまで現行の施設でのごみ処理はできないのでしょうか。
 もちろん、地元の合意や技術的な課題はあるのでしょうが、緊急避難的な対応ならともかく、3年の長きにわたって近江八幡市民が出したごみを他の自治体へ運んで処理するのは気が引ける話です。
 言うまでもなく、廃棄物処理法にはごみなどの一般廃棄物の処理について「市町村は、一般廃棄物処理計画に従って、その区域内における一般廃棄物を生活環境上支障が生じないうちに収集し、これを運搬し、及び処分しなければならない」と明記されています。
 もちろん、法的には民間に処理などの委託をすることは可能ですが、コスト比較は別にして近江八幡市民の出したごみは近江八幡市が直接処理するという原理原則に立ち返ってほしいと思っています。


10月24日(月)「御猟野乃杜賀茂神社。」
設立総会では創建事業を担われる宮大工の棟梁による古式の作業が披露されました。
 「御猟野乃杜賀茂神社」御創建1275年式年造営全国奉賛会の設立総会が市内で行われ出席しました。
 市内岡山学区の加茂町にある賀茂神社は5月に行われる「足伏走馬」で有名な神社で馬場で行われる馬駆けは勇壮な行事です。
 地元ということもあり毎年参加させていただいておりますが、こうした御縁で相談役をお引き受けさせていただくことになりました。
 「日本の馬の文化」の発祥の地ともいえる神社であり、伝統文化の継承という観点でもPRに協力させていただこうと思います。
 今日の設立総会では建設や修復をされる宮大工の棟梁がお見えになり、古式にしたがった手法での作業のご紹介もありました。あたりに漂う木の香りが心地よく、印象的でした。
 そこには木の文化や自然に畏敬の念を表し、神仏に平和や安寧を祈るという古来からの日本人の心が表現されていました。
 木は伐採されてからその倍は生きるというお話で、300年かけて育ち伐採された木は、そのあと500年以上もの間、人々の中で生きているということです。
 滋賀県では県産材の低迷で林業が厳しい環境にあります。こうした事業を通して、伝統文化の継承と木造建築が見直されることもあわせて期待したいと思います。


10月23日(日)「ゆるキャラによる経済効果。」
かつてスポレク滋賀で活躍したゆるキャラ「キャッフィー」と記念撮影。ゆるキャラの代表格「ひこにゃん」の経済効果は200億円を超えるとか。地域経済の再生は政治の大きな課題です。
 今日は好天の秋日となり、市内では多くのイベントが開催されました。
地元学区にある加茂町の運動会は18組に分かれての大運動会で参加者は500人近くおられたようです。三世代での参加も多く、家族や地域の絆を深める絶好の機会になったことでしょう。私も開会式にお招きいただき、参加してきました。
 そのあとは、恒例の水茎夢の郷委員会の主催による「水田アートの収穫祭」に参加、会場では子どもたちを含めて親子が収穫を楽しんでおられました。
 市の文化会館では市民文化祭が昨日に引き続いて開催されており、また、市役所前の駐車場で行われた連合滋賀主催の「オータムフェスティバル2011」では地元議員を代表してご挨拶をさせていただきました。
 これから11月にかけて地域の文化祭など、文化の秋にふさわしい行事が目白押しとなりますが、文化行事は人々の生活を豊かにします。「美の滋賀」をめざして今後も多くの取り組みを期待します。
 さて、彦根市ではひこにゃんをはじめとする「ゆるキャラ」まつりが開催されましたが、ゆるキャラは地域おこしのための大きな起爆剤となります。彦根市でのひこにゃんの経済効果は200億円を超えるとか。
 今日の市内のイベントではスポレク滋賀で活躍したゆるキャラ『キャッフィー』とも遭遇しました。


10月22日(土)「マザーズジョブステーション。」
10月19日に開設された「マザーズジョブステーション」です。相談しやすい雰囲気が作られており、今後の活用が期待されます。
 今日は市民文化祭など多くイベントが開催されました。あいにくの雨模様ではありましたが、文化祭では抹茶をいただき、男女共同参画センターでは季節の炊き込みご飯などを満喫しました。
 男女共同参画センターでは10月19日からスタートした「マザーズジョブステーション」などを見学させていただきました。担当者のお話では利用者は多くあるそうで、今後女性の就労相談などに大きく貢献されることを期待しています。
 また、母子家庭の支援コーナーもあわせて設置されており、相談員の方々のお話も伺ってきました。アンケートの結果でも母子家庭の平均所得はいまだ低く、非正規雇用も多くなっています。こうしたことの改善とあわせて児童扶養手当などの制度の充実も求めていきたいと思います。
 男女共同参画センターについては大津へ移転という見直し案もありましたが、あり方検討委員会では現在地での継続が望ましいとの意見が出されており、男女共同参画社会実現へ向けて学習から実践できるセンターへ大きく発展することが期待できます。
 このあとは大津市へ移動し、県連幹事会や政策検討会に出席、その後は対話の会との懇談会で9月県議会の総括などをしました。


10月21日(金)「農業振興とTPP。」
 今日は金曜会に午前中出席しました。今日の幹事さんがJAさんであったため、質疑応答でTPPの話が出ました。
 JAさんは当然TPPは絶対反対ですが、果たしてそれで良いのかということです。
 農業団体は当然のことながら関税撤廃で農業が打撃を受けるということで反対の姿勢ですが、日本経済全体を考えたとき、それがすべてというわけにはいきません。
 もちろん、今日政府が示したように、農業の規模拡大をはじめ農業振興策を講じたうえでTPPの議論を進めるのは当然です。こうした状況で議論して、最後の決断は解散総選挙で国民の信を問うのも一つの方法です。
 議論もせずして絶対反対では前へ進むことはことはできません。米韓がFTAを進めている今、議論から乗り遅れたら自動車や家電などの産業は一挙に低迷します。
 今こそ議論の舞台に立つべき時です。


10月20日(木)「秋の味覚・栗ひろい。」
 秋の味覚の代表である栗です。今日は収穫された栗で「栗ご飯」や「焼き栗」が参加者にふるまわれました。
 今日は午前中水茎夢の郷委員会の「栗ひろい」のイベントの見学。委員会では3年前に二酸化炭素削減を目指して栗の木を植え、オーナー制度を始めました。
 桃栗三年柿八年といいますが、まさに3年目で多くの栗が収穫できたようです。
今日は土地改良区事務所前の会場で焼き栗や栗ご飯、そして豚汁などをいただきました。小さな取り組みでもこうした地球温暖化のための行動が広がることを大いに期待します。今回はまさに、食欲の秋にふさわしいイベントでした。ごちそうさま。
 午後からは、市役所などで要望事項などについて職員さんと打ち合わせで過ごしました。
 市では来週早々に臨時議会が開かれ、ごみ処理関係や給食センターについて債務負担行為などの審議があるそうです。
 どちらの案件も近江八幡市の市民生活に大きな影響を及ぼす重要案件です。将来を見据えた慎重審議を期待しています。


10月19日(水)「議会改革。」
宮崎県議会で議会改革の状況をお聞きする。
 18日・19日の二日間、議会運営委員会で大分県議会と宮崎県議会の議会改革への取り組みについて視察に行って参りました。
 大分県では議会基本条例を制定され、それに基づき出前県議会の名のもとに多くの地域へ県議会のメンバーが出向き、要望などの聞き取りや県民との意見交換を実施されています。
 どこの議会でもそうですが、執行部でないだけに要望をお伝えするとしか言いようがないことがあります。議会の意思というのはなかなか伝えにくいものです。
 もちろん、自分の見解を言うことはたやすいことですが、県議会としての意思表示は議決したこととか、反対意見と賛成意見があって採決の結果こうなったというような説明しかできないこともあります。
 首長は一人ですが、議会は数十名の議員の総意ということなので、採決の結果としかいいようがないのは事実です。
 宮崎県議会では最近まで知事に就任されていた東国原氏のことが話題になってしまいました。議会の傍聴者が多いかったことはうなずける話ですし、知事の発信力もあったことから注目を浴びる議会だったと思います。県庁ツアーとして多くの観光客も来られていたようです。官僚出身の副知事が現在の知事ですが、やっと落ち着いた議会というのは正直な話かもしれません。
 いずれにせよ議会運営についてはそれぞれ積み重ねてきた慣例というものがあり、一律でないのはやむを得ないと思います。
 滋賀県に比べて議員の発言機会が制限されているのは意外でした。


10月17日(月)「市町の政調活動。」
 今日は朝から岡山園地の管理について地元自治会長さんや県、市、関係議員とともに現地確認を行いました。
岡山園地は自然公園に指定されており、財政構造改革プロジェクト前までは管理委託費の予算措置もされていましたが、今は殆ど予算もなく、雑草も生い茂っています。こうした自然公園は県内各地にありますが、永続的な管理体制の確立をする必要があります。
 この後は、竜王町、日野町で政調活動を行いました。ともに道路・河川の要望が多いのは当然でありますが、両町に共通の課題として、婚活支援の要望がありました。
 町内には30代や40代の未婚の男女が大変多いそうで、町主催で婚活者の交流会も開催しているそうです。
 家族制度のありかたや結婚観が大きく変化しているのは事実ですが、こういう状況をみると子育て支援以前の問題となります。
 すべてにあてはまる話ではないと思いますが、結婚や出産そして育児は人生において重要な経験となります。このままの状態で行けば極端な話かもしれませんが、人類が滅んでしまうかもしれません。
 これまで人間が築き上げてきた社会の有り様を今一度考える時かもしれません。
 さて、明日から二日間、議会運営委員会で議会改革などについての県外視察に出かけます。その間、近況報告はお休みいたします。ご了承ください。


10月16日(日)「食欲の秋!」
ダイハツ竜王工場で展示されていた昔懐かしい軽三輪自動車です。数十年前にはこうした車が商工業の原動力でした。
 昨日の雨がまるで嘘のような絶好の秋晴れの日曜日となりました。
今日は秋のイベントが盛りだくさんで、地元の大房町の運動会から始まって、元水茎町のトロッコ祭り、いつもご支援をいただいているダイハツ竜王工場の秋のイベント、野田町のコスモス祭り、人権フェスティバル、そして加茂町のコスモス祭りとあわただしく回らせていただき、それぞれの場所で手作りのごちそうを頂戴しました。
 野田町のコスモス祭りは今年で第11回目ということで市外や県外からも見学に来られています。
 戸数としては小さな自治会ですが、みなさんの団結力は強く、まさに今必要とされる「地域の絆」で固く結ばれた自治会です。
 だからこそこのような立派なイベントが毎年開催できるのだと思います。
 また、このお祭りには姉妹町内会の提携をしている八幡学区の自治会のみなさんも応援に駆けつけてこられています。こうした交流も他の地域で見られない取り組みです。
 今、東北地方では震災の復旧、復興に向けて全力で取り組んでおられますが、こうした自然災害、特に地震災害は滋賀県でもかなり高い確率で発生することが予測されています。被害を最小限に抑えるためには自助、共助が重要であることは言うまでもありませんが、今日も多くの地域のイベントを拝見して、「大変なご苦労があるなあ」と思いつつ、こうした取り組みが地域の絆を深め、そして地域の防災力を高めるのだと確信しました。
 皆さん大変お疲れさまでした。そして、たくさんごちそうになりましてありがとうございました。


10月15日(土)「秋闘。」
 自治労と教職員組合の共催で秋闘勝利に向けた決起大会が大津市で開催され、私も激励の挨拶をさせていただきました。
 最近は特に自民党を中心に、公務員バッシングをすることによって有権者の支持を得ようという流れがあります。
 維新の会が大阪で展開している動きもまさにこうしたやり方に近いものと思います。
 小泉政権以来、市場第一主義の経済政策で格差社会を作り出しておいて、みなさんの所得に比べて公務員の給与は高くてけしからんとやるわけですが、こうした状況下で果たして良質な公共サービスを提供できるのでしょうか。
 もちろんここでいう公共サービスの担い手は官民を問いません。
公共サービスの担い手の労働環境を守ってこそ、良質なサービスを提供し、住民のみなさんの安心や安全を守れるのです。
 介護現場で働く職員のみなさんの給与などの労働環境を守ってこそ、安心安全で良質な介護が提供されます。
 かつて子どもさんが公営プールで尊い命をなくす事故がありましたが、原因の一つにプール管理の委託先の労働条件の不十分さがありました。
 こうしたことを防ぐために、今私たちは公共サービス基本条例や公契約条例制定を目指した運動を展開しています。
 地方自治体が発注する労務提供の契約などは価格のダンピングを決して許してはいけませんし、発注先で働く人の労働環境に無関心であってはいけません。公共サービスに従事する人たちの労働条件を守ってこそ良質なサービスを提供できるのです。
 こうした仕組みを作るためこれからも努力していきます。
 午後は地元へ帰り、社会福祉大会に出席しました。長年にわたり地域福祉にご尽力いただき、表彰を受けられた皆さんおめでとうございます。
 本格的な少子高齢社会を迎え、介護、子育て支援、待機児童の解消、児童虐待防止など福祉の課題は山積していますが、本日のご受賞を契機にして、なお一層のご活躍を期待します。


10月14日(金)「かわら洗いワークショップ。」
ツッカーハウスの全景です。11月3日の文化の日にこの建物の一部のかわらを下して、皆で「かわら洗いワークショップ」を実施します。
 13日、14日両日は9月定例議会が12日に終了したことを受けて、県民のみなさんに議会報告するための県政レポートの整理など、で過ごしました。
 また、かねてから市民有志が取り組んでおられるヴォーリズ記念病院のツッカーハウス保存再生プロジェクト実行委員会に参加させていただきました。
 実行委員会では市民のみなさんに保存再生活動への参加や理解を求めるためのイベントとして11月3日(木)文化の日午後1時から子どもさんを中心にツッカーハウスのかわらを洗う取り組み「かわら洗いワークショップ」を計画されています。
 こうした作業を通して子どもたちに命を大切にする心を学んでもらい、同時にモノを大事にする心を育ててもらうことを目的としています。
 多くの子どもたちが参加されることを期待します。


10月12日(水)「再生可能エネルギー調査費を自民党会派が削除!」
 今日は9月県議会閉会日で議案の採決が行われた。注目されていた再生可能エネルギーの事業化に向けた調査費360万の補正予算を自民党が数の力で削除した。
 民主党に限らず、対話の会、公明党、みんなの党、無所属など自民を除く全会派が反対する中で自民党が補正予算を修正したわけだが、県民のみなさんはこの事実をどう受け止められるのか。
 昨夏、圧倒的多数の支持を受けて嘉田県政の2期目がスタートし、その後、東日本大震災で日本のエネルギー政策の大きな見直しが行われている中、環境社会学者でもある嘉田知事が今回提案した再生可能エネルギーの調査費は県民のみなさんも大きな期待を持って見ておられたと思う。
 しかしながら、時期尚早という理由にならない理由で、むしろ党利党略によるものと思わざるを得ない手法で修正を行った自民党の動きをしっかり覚えておいていただきたい。そのことは今回の調査のきっかけとなった再生可能エネルギー法案が自公との修正協議で成立したにもかかわらず、自民党が今回の修正案の提案理由で民主党批判をしたことでもうかがえる。
 この修正にたいして嘉田知事は再議権を行使することは断念されたようだ。知事が再議権を行使すれば、修正案は3分の2の議決が必要になり、否決されるが、その他の牛の全頭検査やモニタリング設置費用などを含む補正予算全体が執行できなくなることを避けられたわけである。苦渋の決断であったというのは、マスコミの取材に対する知事の「理解できない」という言葉に表れている。
 修正案にたいする反対討論でわが会派の山田議員が自民党の提案理由を言い訳にしか聞こえないと批判したように、大義のない修正案であった思う。
 こうした数の力で知事の予算提案権を支配しようとする傾向は過去の県政でも見られたと思う。そうした状況が今の滋賀県の財政危機や負の要因を招いたものと私は思っているが、そのことがまた繰り返されるのではないかと、危機感を持って見ている。


10月11日(火)「政調活動が続く。」
 会派の政調会副会長、そして民主党県連の政調会長代理(第4区担当)を担当させていただき、政調活動が連日続きます。質問内容の検討、意見書・請願の処理、要望のヒヤリングなど仕事は多いのですが、政策の勉強にはなります。
 統一地方選挙前にはローカルマニフェストの作成にも深くかかわりました。
そういうわけで、今日も午前中は明日の閉会日の準備、そして、午後はそのまま東近江市役所へ車で移動し、新年度へ向けた要望などをお聞かせいただきました。
 家庭医制度の創設など地域医療再生計画の推進、少人数学級の拡大、外国人児童生徒の対応、河川道路の整備、農業基盤整備・環境こだわり米の推進など多方面にわたって要望をお聞きしました。
 こうした内容をしっかり県当局や国につないでいくのも政調会の役割です。
最近、特に県財政が厳しい中で県の補助金はあてにしない、とはっきりおっしゃる首長さんも多く、国から基礎的自治体や団体に直接交付される補助金、いわゆる「空飛ぶ予算」に注目が集まってしまいます。
 県の大きな役割は広域行政や専門領域の担当にありますが、関西広域連合の在り方とあわせて県の役割を明確にする必要があります。
 それができなければやがて道州制に進まざるを得ません。


10月10日(月)「脱原発。」
 今日は大津市で開催された「さいなら原発・びわこ集会」に参加し、ジャーナリストの広瀬隆さんの講演を3時間にわたってお聞きしました。
 内容は脱原発一色で政府・民主党・東電・マスコミをめった切りという感じのお話でした。(原発行政を推進してきた自民党の話は出ませんでしたが、言うに及ばずということでしょうか。)
 広瀬さんの話にたいしては賛否もいろいろ有るでしょうし、私も科学的に何が正しいか、判断する学識を持ち合わせていませんのでこのことにたいする明言は避けます。
 ただ、はっきりしているのは絶対安全といわれて推進されてきた原子力発電所は津波や地震など自然の猛威の前にはなすすべもなく、人々の生命や健康に大きな被害をもたらし、国民生活にも大きな悪影響を及ぼすことは今回の災害で悲しくも実証されてしまいました。
 これだけの大きな被害をもたらしながら、電力供給のためにはやはり原発は必要であるとか、経済への影響を考えると脱原発へ舵は切れないと軽々に言えるのでしょうか。
 福島の子どもはこれから数十年にわたって内部被ばくによるがんの発症を心配しなければなりませんし、放射性廃棄物をどこでどう保管していくのか、目途も立っていません。発展途上国へ運んでいくなどもってのほかの考えです。
 今後かなりの確率で大規模地震が発生することが明らかな状況の中で、わが国にリスクがあることを承知で原発を存続させていくのがよいとは言えないでしょう。
 私たちの支援組織である連合も原子力に依存しない社会を目指し、再生可能エネルギーで代替する方向を示しました。
今後、どのようなスピードで脱原発へ向かうのか、嘉田知事がいう卒原発というスピードで良いのか、様々な議論があるでしょうが、リスクを承知で存続させれば、近い将来多くの日本人がその被害を受けることは間違いありません。
 今は「原子力の平和利用」という言葉は空々しく聞こえます。


10月9日(日)「運動会日和。」
 今日は昨週に続き、市内で多くの運動会が開催されています。地元岡山学区の体育フェスティバルに続いて、安土町、武佐学区、馬渕学区、金田学区と回らせていただきました。
 こうして運動会などを回らせていただくのは政治家にとっては結構重要な公聴活動になります。行く先々で日ごろお出会いできない人に久しぶりにお会いし、福祉、道路河川、まちづくりなど広範囲にご意見がお聞き出来ました。
 立ち話で結構長く話し込んでしまい、気が付いたらお昼を過ぎていました。
いつものことながら開催準備をしていただいている方については本当にお疲れ様でした。
 せっかくの休みをゆっくりしたいと思われる方もおられると思いますが、やはり日ごろ疎遠な人同士の交流は重要です。
 人と人との絆は地域防災力の原点でもあります。今年は東日本大震災に始まって、台風による土砂災害など本当に多くの災害に見舞われた年となってしまいましたが、こうした行事をすることによって安心安全な社会を目指していきたいと思います。


10月8日(土)「日韓親善協会湖東支部総会」
日韓親善協会湖東支部総会で披露された民族舞踊の様子です。
 今日は近江八幡市内で開催された日韓親善協会湖東支部総会に出席し、県議会議員を代表してあいさつをさせていただきました。
 湖東支部総会は今年で第35回目ですが、第20回のころには事務局を担当させていただいておりましたので、大変懐かしい思いで挨拶をさせていただきました。
 今、日韓両国は大きな岐路にあると思っています。7日には日韓の外相が日韓経済連携協定いわゆるEPAの協議を再開することを確認しました。
 今月の中旬には野田総理も訪韓し、李大統領とこのことの話し合いもされると思います。
 産業の空洞化や雇用の喪失を防ぐためにもEPAの検討は必要ですが、いつも課題は農業の振興策です。関税が撤廃され、安い農作物が輸入されれば日本の農業が大きな打撃を受けるのは間違いありません。日本の農産物は品質で十分勝負ができるという意見とそう簡単には行かないという意見が交錯します。
 韓国はこうした農業問題を克服して、EUとのEPAを進めるなどしていますが、こうしたことの調査で前原政調会長や徳永久志参議院議員が明日から訪韓されると聞いています。
 TPPやEPAを絶対反対というのでは日本の経済は見通せません。さりとて、農業をどう守るかも重要な課題です。競争力をつけ生産コストを抑えるための農地の集約化など、すべきことをしっかりしたうえで輸入農産物に負けない日本の農産物をどう確立するか、この議論はまだまだ続きます。
 いずれにせよTPPやEPAの推進は農業振興策とセットで進めなければならないのは事実です。


10月7日(金)「経済雇用対策特別委員会。」
 今日は特別委員会開催日で、私は所属する経済雇用対策特別委員会に出席しました。
高校卒業者の就職内定状況などの報告、滋賀県の経済情勢、企業のアンケート調査、中小企業振興条例制定に向けた取り組み状況の報告を受けました。
 今日の委員会の課題に関連するものとして、NPOアスクネイチャー・ジャパンの連携調印式が今日近江八幡市で開催されています。私もご案内をいただきましたが、特別委員会の開催中のため、出席できませんでした。
 これは生命や自然の知恵から学び、モノ作りや人づくり、ライフスタイル、新産業の構築を目指すもので経済団体、学識経験者、行政などが連携して知恵を出し合うというもので、そうそうたるメンバーで構成されています。運営の中心は近江八幡商工会議所で、こうした新しい動きが近江八幡発で行われていることを誇りに思います。
 具体的にはカタツムリの殻から学んで汚れないタイルを開発するとか、撥水効果を自然から学ぶなど、の取り組みを進めることだと思います。(私もこれから勉強しますのであまり詳しく書けませんが・・・)
 滋賀県も現在は後援にとどまっていますが、滋賀県経済の発展や新産業振興に大きく寄与することができる取り組みとして、今後、総合政策部、琵琶湖環境部、商工労働部などが連携して支援をされるよう特別委員会でも要請しました。
 委員会終了後、閉会日の懸案事項について会派の役員での協議、当局からの聞き取りなどを実施して近江八幡に帰宅。
 夜は地元公民館で開催された市議会議員による「議会報告会」を傍聴しました。
 昨年12月に近江八幡市議会基本条例が制定され、それに基づく初めての議会報告会となりました。
 当局からの説明会と違って主義主張の違う会派が市議会として公平公正に報告をするということでの難しさがあったものと思いますが、無難にこなされたという印象です。 もちろん参加者からは様々な質問が出されましたが、議会としての考えを示すことはなかなか難しそうです。
 自らの主張をいうことはそれぞれの議員さんにとってはなんでもないことだと思いますが、議会としての意思を表明するには議決というプロセスを経なければならないという大原則があるため、まだ議決を経ていないことについての説明はやはり難しそうでした。
 県議会でも今後こうした議員による県民説明会を想定しているため、大いに参考になりました。


10月6日(木)「小沢元代表の初公判の日。」
 今日は小沢元代表の初公判の日。多くの傍聴人を集めた裁判だが、先日元秘書等には有罪判決が出ているだけに今後の展開がどうなるのか、注目を集めている。
 公判で小沢元代表は当然のことながら無罪を主張し、民主主義に対する危機であると検察側を批判した。
 判決は来春に出るということであるが、無罪判決が出れば来年9月の代表選に小沢元代表が名乗りを上げるという話もある。
 いずれにせよ政権交代以前から今日までマスコミや検察と小沢代表との対決という構図の中で民主党が翻弄され続けたという感じの歳月であった。
 こうした話から一刻も早く脱却して、大震災からの復旧復興をはじめ、社会保障と税の一体改革、TPPと農業振興など日本の課題解決のため邁進する民主党でありたいと願っている。
 さて、今日は委員会審査もないため、市内で活動。市役所では財政課や福祉事務所などで懸案事項について情報収集や意見交換をした。
 明日は経済雇用対策特別委員会が開催されるため大津へ行きます。そして、閉会日の予算案にたいする対応などについて政調会のメンバーと意見交換する予定です。


10月5日(水)「9月補正予算を自民党が委員会で否決。」
 マスコミ報道されているように今日の県議会委員会審査で自民党委員が再生可能なエネルギー調査費を含む9月補正予算案を否決した。
 理由は時期尚早ということだが、太陽光エネルギーなど原子力発電に頼らない再生可能エネルギー導入を進めようとする嘉田知事の政策にノーを突きつけるものである。
 福島の原発事故の悲惨さを目前にして脱原発、卒原発など様々な考えがある中で、国で再生可能エネルギー法案が野党の修正を受け入れて可決成立し、日本全体で原子力発電に変わる再生可能エネルギーを開発利用しようという流れの中で今回の否決の真意がわからない。
 滋賀県の有権者はこうした自民党の動きをどのように見ているのだろうか。
現在の状況で進めば、12日の閉会日には自民党がこの調査費を除いた予算修正案を提案し、賛成多数で可決する見込みであるが、知事サイドが再議を行使するか、まだ明確になっていない。
 再生可能エネルギーの普及は県内環境産業の振興につながり、県経済への波及効果も大いに期待できる。360万円の予算は、その費用対効果を考えれば再生エネルギー法案が成立した今こそ実行すべきものである。
 自民党はこれまで十分な安全確認をせぬまま政権党として原発推進政策を進めてきた。その結果が福島第一原発事故につながった。その点の反省をせぬまま、現在の政府与党の対応を批判し、また、今回の予算否決のような行動に出てくる。
 これは被災地の復旧、復興への思いを踏みにじるに等しい行動だと思うが、有権者のみなさんはどうお考えだろうか。
 今日の環境・農水常任委員会では自民党の富田議員、有村議員、石田議員、家森議員が反対し、民主党の中沢議員、大井議員、対話の会の沢田議員、無所属の木沢議員が賛成し可否同数となったが、自民党の野田委員長の採決で再生可能エネルギーの調査費の予算が否決された。


10月4日(火)「常任委員会始まる。」
 今日から常任委員会が始まりました。初日の今日は土木交通部所管の議案について審査しました。補正予算案、条例改正案、その他の契約案件を可決した後、滋賀交通ビジョン策定、近江大橋の料金について、北川ダムの検討結果などについて報告がありました。
 近江大橋の料金については近く無料化の見通しでしたが、橋の補強工事などで約27億円が必要とされる中で無料化は先送りとなるようです。
 橋の架け替えまで考えると数100億円の予算が必要となることから当面は無料化は難しい状況です。
 北川ダムについては3案のうち当面の河川改修を先行する案が有力ですが、ダムを必要とする議員からは厳しい意見が出されています。
 ダムは最後の手段であると思いますが、河川改修だけでなくダムによる治水を求める声があります。
 北川ダムについては河川改修後に再度検討するということですが、限りなく先送りということになるのでしょう。
 いずれにせよ、ダムは最後の手段です。ダム以外の治水しかない場合ならばともかく、自然に影響を与え、手戻りのできないダムはあくまで慎重な取り扱いが必要です。


10月3日(月)「守山市議選終了。」
 昨日投開票があった守山市議選の結果、民主・連合関係の4人は全員当選しました。関係の皆さまお疲れさまでした。
 今日は午前中市内で活動、午後からは政調会で委員会などの対応について協議。
また、9月末に出された人事院勧告はじめ、人件費に関する諸課題について勉強会をしました。
 一般質問は先週で終わり、今週は常任委員会や特別委員会が開催されます。
委員会でもやはり文教・警察常任委員会での高校再編問題の議論が注目されると思います。
 私が所属する政策・土木交通委員会では提出議案を含め、流域治水方針などが大きな課題となるでしょう。
 とりわけ北川ダムの凍結については本会議に続いて、常任委員会でも活発な議論が起こると思います。
 気候の変わり目で体調も崩れる可能性があります。皆さま方もご注意ください。


10月2日(日)「うどんサミット。」
東近江市で開催された「うどんサミット」に出店した近江八幡の葦うどんです。多くの人が行列をつくっておられました。
 今日は朝から島学区、北里学区、桐原学区、八幡学区と市民運動会の激励にまわらせていただきました。秋晴れの中、学区民が集いスポーツを通して地域の絆を深める、そんな運動会でした。
 午後からは民主党第4区の幹事会、そして東近江市で開催されていた「うどんサミット」の見学をさせていただきました。長蛇の列を作って多くの方々が滋賀県の特産うどんを味わっておられました。
 近江八幡市からは「よしうどん」が出店され、人気抜群。皆様お疲れ様でした。
 ぜひとも地産地消を進める中で、滋賀ブランドを確立してください。
 八日市駅前通りは人であふれて交通渋滞もありましたが、会場近くの定食屋のご主人とお話していたら、うどんが食べられなかったお客さんが流れてきて、思わぬ満員盛況だったとか。これがまさしくイベント効果で東近江市はジャズフェスティバルに次ぐヒットだったのではないでしょうか。
 我が近江八幡市でも先日八幡堀まつりで多くの人が集いました。こうしたイベントの陰では多くの元気なスタッフが活躍しています。みなさんの健闘を讃えます。
 夜には、とある場所で滋賀県を幅広くPRされている川本勇さんのライブを堪能しました。
 彼は50市町村の時代にそれぞれのまちの歌を作っておられ、今日は安土の歌や近江八幡の歌をご披露いただきました。
 そして、最後のアンコール曲では「おいしが、うれしが」の歌の熱唱でした。
 今日は近江牛、近江米など滋賀ブランドを全国に広めるため多くの人が各地で努力されていることをあらためて知りました。
 「がんばろう!滋賀」「元気な滋賀 復活宣言!」に向けて決意を新たにしました。


10月1日(土)「細野豪志環境大臣ふるさと滋賀に来る!」
原子力災害対策について詳しく講演する細野環境大臣です。原発担当大臣でもあります。細野氏は近江八幡出身で若いけれど、優秀な閣僚です。
 今日は地元岡山学区の幼稚園の運動会に出席した後、彦根市で行われた「看護職員200万人を目指す集会」に参加しました。
 時間外勤務、三交代勤務など大変厳しい看護職場ですが、官民を問わず日本の看護師を200万人にしようという集会です。勤務条件の厳しさゆえに離職者が多い看護職場ですが、医療や福祉現場に不可欠な看護職員です。家庭を犠牲にすることなく、その専門的な経験をしっかり生かせる環境作りに努めていきたいと思います。
 この後、米原市で開催された『原発とエネルギー問題のフォーラム』に参加し、細野豪志環境大臣(原発担当大臣兼務)のお話をお聞きしました。
 環境省が担うことになった原発の安全対策が今後どのように展開していくのか、話題のEPZがどのように決定されていくのか、今一番の関心事をわかりやすく丁寧に教えていただきました。
 特に、環境省が行う原発の安全対策についてはエネルギー問題を度外視して、ひたすら原発の安全性を求めるという考えに共感を覚えました。
 今日の話は是非とも今検討中の滋賀県の原子力災害対策に生かしていきたいと思います。


   
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