近況報告5月1日〜

5月31日(土)
 今日は朝から雨模様です。午前中、人権センターで毎週土曜日に開催されているワールド・アミーゴ・クラブの様子を見に行ってきました。ブラジルなどから来日している子どもたちの学習指導やお互いのコミュニケーションなどのために多くボランティアが協力し数年前から続いています。
 子どもたちはちょっと眠たそうな顔ですが、おはようと声をかければ、元気におはようと挨拶が返ってきます。このクラブの運営に対しては県の国際協会からわずかな補助金があるだけで大半は教師の皆さんをはじめ多くのボランティアの皆さんによって支えられています。
 言葉の壁を乗り越えて日本の学校で子どもたちが学習していくのは大変な困難が伴います。長浜市や湖南市で実施されているプレスクールの制度をもっと広げて子どもたちが日本の学校でしっかり学べるよう基盤整備をすることが大切です。
 「多文化共生社会の実現」という掛け声だけでは現場の課題は解決できません。
長浜市などのプレスクールは国際課の予算で運営されているそうですが、今後は県教委のもっと積極的な対応が望まれます。


5月30日(金)
 午後、蛇砂川改修促進協議会の総会が市内で開催され出席しました。
蛇砂川といえば私が市職員になった昭和50年代には度々氾濫し、浅小井町地先では浸水被害が相次ぎました。ゴムボートで孤立した家屋を調査したり、床上浸水した箇所に腰まで水に浸かってたどり着いたことはまだ記憶に新しいところです。
 改修が進んで県道が水没することはなくなりましたが、蛇砂川はその名のとおり蛇行しているため大雨の時には決して油断は出来ません。今、八日市新川の工事、国道8号の新幹線下の工事、白王町付近の橋の付け替えなどいくつかのポイントで改修工事が進んでいますが、東近江市、安土町、近江八幡市が協力して一刻も早く改修を終え、住民の皆さんの安心安全を確保しなければなりません。
 協議会の活動は県や国に対する要望が中心になりますが、要望のいかんにかかわらず治山治水は国の本来の責務です。計画的な改修が進められるよう私たちも努力していきます。


5月29日(木)
 今日のテーマは高齢化、そして介護についてです。老人クラブの総会のご案内をいただくことが多いこの時期ですが、それぞれ工夫を凝らした事業計画をたてられ、同じことの繰り返しをされていません。また地域活動にも積極的に取り組まれ、市内では各地で子どもの見守り活動をされているお年寄りの姿をよく見ます。
 その一方で、お年寄りの介護で悪戦苦闘されているご家族も多くあります。寝たきりのお年寄りの介護もご苦労が多いと思いますが、認知症のお年寄りの介護にもまた別の苦労があります。介護にあたっている人は腰痛等に悩まされたり、精神的にも不安定になることが多いと思います。
 今日も老親を介護をされている方と話をしましたら、自分の親なので介護をするのは当然ですが、ちょっと助けてほしいと思う時があるとおっしゃっていました。ショートステイをはじめとしていくつか施策はありますが、介護をしている方が精神的に孤立しないことが大切だと思います。公的な援助、そして周りの人の理解と協力がうまくつながることが必要かと思いますが、介護される人にとっても介護する人にとっても「人としての尊厳」が大きなキーワードになるのではないでしょうか。
 いたわりの心が双方にあること、そして、人としての尊厳が守られた中で介護がされることが必要かと思います。
 しかし、実際には施設、在宅を問わず介護の現場では多くのご苦労があることと思います。施設など福祉現場で働く人達は仕事の困難性にもかかわらず、低賃金のため、やめられる方も多いという話もよく聞きます。
 平成12年4月に介護保険制度が始まり、今年は第3期介護保険計画の最後の年になります。平成21年から始まる第4期の介護保険計画策定に向けて作業が始まっていると思いますが、ぜひ現場の声を反映した計画にしてほしいと思います。


5月27日(火)
 近江八幡市身体障害者厚生会の定期総会が開催され出席しました。厚生会は30年前、私が市の職員となったときにはすでに活発な活動をされており、その当時から今も活躍されている方が総会に出席しておられ、大変なつかしく感じました。
 特に、当時からスポーツ活動などは活発に行われ、障害者スポーツ大会の県大会にもよくご一緒しました。ハンディキャップがあってもそのことを感じさせないほどの好記録を残される方も多く感心したことも度々です。
 あれから30年経ち、今は在宅の自立支援をめざして整備された法の欠陥が指摘されているように障がい者の皆さんを取り巻く環境は大変厳しくなっています。早く現在の法の欠陥を是正すべく努力せねばなりません。
 市内でバリアーフリー化されていなかった篠原駅の整備がいよいよ動き出しました。
このように障がい者に対して優しいインフラ整備が進めば、当然高齢者をはじめ誰にとっても暮らしやすい社会が実現します。これから歩道整備などなすべき施策は数え切れないほどありますが、着実に努力していきます。
 


5月26日(月)
 先週、市主催の市町合併の学習会が開催され、出席した時の話である。
講師の話の中心は当然のことながら少子高齢化による行政需要の増、特に団塊の世代が後期高齢者になる15年後を見据えれば今の行政形態では対応が難しいということになる。
そして、今以上に住民と行政の協働が必要になる、という展開で話は進んでいく。
 そのことの分析は決して間違いではないのだが、現在多くの場面で少子高齢化がマイナスイメージで語られることはいかがなものか、と思ってしまう。
 女性が1.3人程度しか子どもを生まない、いや生めないというほうが適切なのかもしれないが、こういう状況は子育て支援策や男女共同参画社会の確立など社会全体で改善して少子化に歯止めをかけねばならない。
 しかし高齢化というか、長寿への道を歩むことは喜びべきことであるにもかかわらず、後期高齢者医療制度に代表されるように高齢者が増えれば医療費が増大する、介護はどうなるなどマイナス面ばかりが強調され、これまでの社会の発展を支えてきた高齢者の側からすれば「何を無礼な!」ということになるだろう。
 加齢により病気になる、あるいは要介護になるというのは当然のことでこれに対して社会全体として他のものを犠牲にしても支えていかねばならない。
 もちろん、そうならないための病気介護に対する予防策や生きがい対策は重要であるが、そうしていてもやがては身体は衰える。そのときに国が後期高齢者医療の終末医療相談料のような国家の品格を欠くような制度を持ち出してくるようでは国民はたまったものではない。今一度、国家の真の有り様を政治家も官僚も考え直さなければならないと思う。


5月25日(日)
 今日は田んぼをキャンパスにして絵を描く「水田アート」のイベントがあり参加した。
これは水茎夢の里委員会が主催したもので、今年は干支にちなんでねずみの絵を田んぼに稲で描く試みだ。若いカップルや子どもたちも一緒に参加して稲の色が違う古代米と通常の稲を使って表現する。しばらくして稲が成長するとねずみの絵が田んぼにくっきり現れる。
 景観づくりとしても大変興味深いもので、ぜひとも観光客の皆さんにも観ていただきたい。県内ではあまり例のないものでびわこ放送や地元のケーブルテレビも取材に訪れた。
 この付近は干拓地であり、通常の農地より3メートル程度低い。排水しないと水没してしまうのでポンプ施設の整備やランニングコストの電気代などが農業経営を圧迫する。
 農業を取り巻く環境が厳しい中で何とか農村に夢をという営農家の皆さんの熱い思いがひしひしと伝わってくる。田植えの後の古代米のおにぎりと豚汁は格別の味であり、とても幸せな気分になれた。
 午後は市役所前で開催された共同作業所の皆さんによるいきいきフェスタに参加させていただいた。昨日からの雨で開催が心配されたが、何とか雨はあがり、多くの人でにぎわった。共同作業所で働く障がい者の皆さんを取り巻く環境は自立支援法の施行後、大変厳しくなっている。法の不備は明らかで早く法改正を急がねばならない。


5月24日(土)
男女共同参画センターで講演する辛坊アナ。
 朝から天候は下り坂。どうやらこの休日は残念ながら雨模様です。
恒例のシルバー人材センター総会がアクティー近江八幡で開催され、出席させていただきました。年金問題、そして後期高齢者医療制度問題など最近はお年寄りのみなさんを取り巻く話題ばかりがクローズアップされています。しかし、その論調は少子高齢化で社会が大変だと言うばかりで、あたかも長生きすることが悪いことのようなイメージばかりが先行しています。これまで日本の繁栄を築いてこられた先輩のみなさんに対して失礼な話ではないかと思います。
 特にシルバー人材センターに登録されておられる方々は豊富な経験や知識を生かして立派にお仕事されていますし、ボランティア活動など地域にも多大に貢献されています。高齢者の雇用の仕組みをもっと充実すれば、活躍できる人材はいくらでもありますし、社会にとっても大きなプラスになるでしょう。元気なお年寄りに出会ってこのことを深く痛感しました。
 午後からは滋賀県主催の消費者月間記念講演会が男女共同参画センターで開催され、読売テレビ解説委員の辛坊治郎氏の「情報の正しい選び方」という講演を聞きました。
 中央政界の話を中心に人間の判断のもとになる情報の選び方がいかに大切か、わかりやすく講演されました。
 特に、最近はお年寄りを中心に振り込め詐欺が多発し、また若い世代が霊感商法やデート商法で大きな被害を受ける事件が相次いでいます。
 人はつい自分にとって都合のよい話ばかりを受け入れてしまい、第三者的な見方ができなくなってしまいます。偏った情報だけでなく、広く多くの情報を受け入れながら自分の経験をもとに正しい判断をする。これは消費生活だけでなく、あらゆる場面で必要なことだと思います。 


5月23日(金)
 今日は朝から地元老人クラブの定期総会で挨拶をさせていただいた後、会派政調会議のため大津へ向かいました。6月議会の代表質問の準備が主な議題ですが、県政、国政にかかる重要課題については常にヒートディスカッションとなります。
 私たちの会派は経験年数に関係なく、自由に議論できる雰囲気がすばらしいと思います。多くの経験と真摯な議論の中で議員としての力量を付けていく、という感じです。同時に、重要課題については現地をみんなで訪れ、確認するという作業も必ず実施しています。
 夕方近くに会議が終わり、夜は市立総合医療センターで働く仲間の組合定期大会に出席し、連帯と激励の挨拶をさせて頂きました。
 市立総合医療センターでは一つの建物の中で様々な組織の人々が働いています。もちろん、どの組織に所属しようと目的はただ一つ、患者さんに良質な医療サービスを提供することです。
 これまでも議会をはじめ多くの場所で主張してきたように政策医療を担う公立病院を存続させていくためには、繰り出し金、つまり必要な税金を投入することはしなけばならない、ということです。経営の効率化という視点だけで見てはいけないし、直営で働くものも委託で働くものもその仕事や責任に応じた賃金が保証されなければならないということです。
 公共サービスを民間に任せるときはその仕事に見合った適切な対価を支払わなければ、そこで働く人の労働条件は守れません。その責任は発注者側の公的機関の側にあります。


5月22日(木)
石榑峠(いしぐれとうげ)トンネル工事の先端部分(約750メートル付近)
 国道421号線の道路改良工事並びに滋賀県と三重県を結ぶ4,400メートルの石榑峠(いしぐれとうげ)トンネルの工事進捗状況調査のため、東近江振興局管内の県議会議員と県職員が東近江市長、副市長も同行いただいて現地を訪問しました。
 国道421号は滋賀県近江八幡市と三重県桑名市を結ぶ産業振興や経済活動に重大な役割を果たす幹線道路ですが、県境付近は道幅が狭く、急カーブ、急勾配も多いため危険であり、また降雨量が多いと通行規制がされたり、冬期は雪などのため通行止めをせざるを得ない状況になっています。
 こうした状況を解消するため、現在滋賀県では「黄和田工区」を、県境では国土交通省が石榑峠(いしぐれとうげ)トンネル工事を施工しています。
 この工事の大きな特徴として滋賀県生物環境アドバイザー制度を活用して生き物にやさしい道づくりをしていることがあげられます。
 具体的には動物が通り抜けられるトンネルの設置など生き物が安心して暮らせるための様々な工夫がされています。
 道路の話をすると民主党は道路特定財源に反対しているんだろうという人もありますが、決して必要な道路の整備を否定しているわけではありません。無駄な財源の使い方をやめて、その財源を福祉や医療にまわすことを主張しているのです。
 石榑峠(いしぐれとうげ)トンネルは年度内には貫通し、来年度から供用開始のための整備が始まります。


5月21日(水)
 近江八幡地区防犯自治会(近江八幡市、竜王町、安土町)主催による安心安全フォーラムが安土町で開催され出席しました。
 折りしも近江八幡市周辺では凶悪なバラバラ殺人事件が発生し、警察署長さんが挨拶で参加者に情報提供を呼びかける場面もありました。
 豊田市や舞鶴市で若い女性が殺害されるなど全国的に凶悪犯罪が多発しています。普通に生活をしている人がいきなり凶悪犯罪に巻き込まれるという理不尽な事件が続いているのですが、これも今の複雑な社会情勢が影響しているのでしょう。格差社会の拡大や希望の見えない生活がこうした犯罪を引き起こしているのであれば政治や行政の責任も大きいと思います。
 しかしながら、こうした事件事故を防ぐために子どもの見守りにお年寄りがボランティアで取り組んだり、地域で見廻り隊が活躍しているのは大きな救いです。
 周辺がきれいに整備され、住民が周りに対して無関心でない地域には、犯罪者を寄せ付けない力があります。
 かつて人がたくさんいる電車内で女性が襲われるという悲しい事件が報道されていましたが、争いごとには巻き込まれたくない、無関心を装うことは犯罪を助長することになります。もちろん人間は一人ひとりは決して強くありませんが、ひそかに通報するとか自分で出来ることをするだけでも大きな力になります。
 学校のいじめ対策でも人権擁護対策でも同じことが言えます。無関心をなくすることが健全な社会づくりの第一歩です。


5月20日(火)
滋賀県民平和・人権運動センターの総会が多くの仲間の参加のもと、盛大に開催された。
 大津市内で滋賀県民平和・人権運動センター総会が開催され出席させていただいた。
21世紀は人権・平和・環境の世紀といわれながら世界各地で局地的ではあるが紛争が続き、チベット問題など人権にかかわる重大事件も発生している。
 加えて地球温暖化対策という人類の存続に関わる課題に私たちは直面している。
 こうした課題に世界各国が一丸となって取り組まねばならない時期に、それぞれの国益だけで行動していては人類に明るい未来はない。たとえ小さな運動でも生活の中から平和・人権・環境というテーマでこつこつ取り組みことが大きな運動へと発展していくのではないか。
 第9条をはじめ今の平和憲法守る取組、米軍基地問題、核兵器廃絶など反核平和の運動、食とみどり、水を守る運動、そしてこうした運動を発展させるために政権交代を訴える政治闘争など地道に取り組んでいるのが県民運動センターである。
 支援米をアフリカへ送り出すことなどまず身近で実現できることからこつこつ取り組む運動であるが、私たちもしっかり支援していきたい。


5月19日(月)
 朝から春の戦没者追悼式や観光ボランティアガイド協会総会に出席させていただいた後、大津へ移動し、県議会地方分権・財政対策特別委員会に出席する。
 地方分権改革にかかる中央の情勢、県内の市町合併の現況、財政の基本方針、これから三年間にわたって実施される行政改革大綱などについて当局から説明を受けた後、課題について審議する。この特別委員会は昨年1年間、県の基本計画、財政構造改革プログラム、行政改革の三点を重点的に審査し、市長会長など参考人招致も実施しながら激論が交わされた委員会である。本年度図らずも副委員長の職をお受けすることとなったので、昨年以上に活発な議論がなされるよう努力していきたい。
 昨年は市町への補助金の削減や県民の負担増などそれぞれの当初予算に大きな影響を与える財政構造改革プログラムの具体的な内容の提示が遅れ、市町からも大きな批判を浴びた。今年はその様なことのないよう、早い時期からの対応やしっかりした対話の中で進めるよう意見が出された。
 加えて当初のシュミレーションに含まれていない栗東RDの産廃処理の経費や造林公社の債務の肩代わり費用の問題もあり、まさに県財政は混沌とした状況にある。
 この厳しい財政状況を改善させるため、これから3年間行政改革を実施するのであるが、その内容は総花的であり、具体的に何を重点に取り組むのか、その姿が見えてこないという厳しい意見もあった。
 行政改革の成果は職員の皆さんの意気込みとしっかりした進捗管理がなされなければ、その成果は期待できない。年次ごとにその成果をわかりやすく県民の皆さんにお示しできるように全力で取り組まねばならない。もちろん県議会も同様である。 


5月18日(日)
 今日の読売新聞「地球を読む」に国立がんセンター名誉総長の垣添さんの医療制度改革に関する記事があったが、大変興味深く読ませていただいた。
 今の日本の医療費抑制政策撤回を訴えるものであるが、記事中にあるように英国では医療費を大幅に増額しても経済は堅調であること、北欧諸国では社会保障の充実と好調な経済が両立しているという指摘は注視しなければならない。
 間違った市場原理化を持ち出し、後期高齢者医療制度に代表されるような医療費抑制策を進める政府には経済全体を見通せる能力がもうないのではないか。
 先日も市内である医師とお話しさせていただいたとき「後期高齢者の終末期相談料の制度をはじめ、日本の医療制度には品格というものが全くなくなった」と嘆いておられた。
 御承知のとおり、最近「国家の品格」という本がベストセラーになったが、医療制度のみならず、今の政府与党の政策にまったく品格は感じられない。
 誰のための政治や政策であるのか、こんな自明の理をあえて言わなければならないほど今の政府与党は日本の行く末を見誤っているのだと思う。


5月17日(土)
連合議員団ネットワーク会議で挨拶する大井会長。
 今日は連合議員団ネットワーク会議が近江八幡市内で開催され出席した。
県議会はじめ各市町議会におけるそれぞれの取り組みや新年度予算審査状況を報告すると共に、参加者の意見交換を実施する。
 2008年度は県内各市町でも首長選挙が多く予定されており、予算審議の状況は現職首長に対して連合組織や議員団がどういうスタンスので臨むのか、大きな影響を及ぼす。
 かつては、民主や自民が首長選挙で相乗りするパターンが非常に多かったが、昨年度の大津市長選挙や草津市長選挙のように民主と自民が対決する構図が増えた。
 これは国政で政権交代をかけて民主と自民が鋭く政策で対決している事が影響しているからだといえる。
 今年度も生活重視の政策を採るのか、否かということで首長選挙でも民主・連合と自民は鋭く対決することと思う。そのことによってはじめて福祉や医療を重視する市民の視点に立った地方自治が実現できるのだろうと思う。


5月16日(金)
 6月議会を控えて、午前中は会派の政調会が開催され代表質問の検討がなされた。
提出議案は少ないと思うが栗東RDの廃棄物除去、造林公社の債務問題、クリーンセンター滋賀の運営、ダム問題、医師確保や医療制度のあり方など県政の重要課題が山ほどある。
 併せて、行財政改革の進捗、来年度予算に向けて財政構構造改革プログラムをどのように進めていくかなど、昨年に引き続き、多くの議論と重大決定をしていかねばならない。
 県民の皆さんの安心安全のために、そして将来の子や孫に負の遺産を残さないように大所高所からの判断をしていかねばならない。


5月15日(木)
 午前中、竜王町で開催された日野川改修促進期成同盟会総会に出席したあと、環境・農水常任委員会に出席するため大津に移動する。
 日野川改修は下流から十王町の仁保橋付近まで進み、現在は橋の架け替え工事中である。今年度は古川橋に向けて設計などに取りかかる。しかしながら、今年度は工事費が三億円減少し、今後の工事進捗に支障を来たさないか大変心配である。日野川は昭和30年代の伊勢湾台風時に大きな被害を受けたことは年配の方の記憶にまだ残っていることと思う。
 日野川沿岸には多くの人家があり、もし破堤するようなことがあれば、人命や家屋に大きな被害が及ぶことは明らかである。一日も早く改修が完了するよう本年度も要望活動や調査研究が進められる。私たちも全力で取り組む覚悟である。
 午後には5時間にわたって県議会環境・農水常任委員会が開催され、栗東RDの有害物質除去の対策工など重要案件の調査が行われた。
 問題は新聞報道がなされているように県が住民の望む全量撤去をするか、否かである。現時点では工期や財政上の理由、あるいは全量撤去に伴う悪臭など環境に対する影響を考えて全量撤去に否定的な方向が示されているが、住民の不安は消えていない。
 対策委員会の結果が示されてから今日までの決定プロセスも明確になっていない中で議会としても結論は出せない。全量撤去をしないというのであれば、住民に対して納得の出来る説明をする責任が県にはあるはずだ。


5月14日(水)
市立図書館で開催されている一芸塾展の作品。ヨシ紙に水墨で描かれた女性がとても魅力的だ。
 今日は県議会の一斉常任委員会の日であるが、私の属する環境・農水常任委員会だけは明日の開催となったので、一日市内各所を回り要望事項等の対応をする。
 その合間に市立図書館で今日から月末まで開催されている一芸塾展を見に行った。
水墨画で女性の姿をいっきに描いた作品であるが、それぞれに女性の美しさをうまく表現している。
 目、鼻、口だけは同じ基本形を用い、髪や身体を筆や布を使っていっきに書き上げた作品であるが、それぞれにうまく命や感情が吹き込まれており、人をひきつけるものがある。
 製作者はY氏とそのお弟子さんのTさんであるが、Y氏は最近まで職業訓練校で教鞭をとっていた公務員である。最近定年を迎えられたのであるが、公務員らしからぬセンスのよさやその秘めた情熱はうらやましい限りである。
 まさしくこれから人生が始まらんばかりの輝きに、私もあやかりたい気分になった。
市立図書館で今月の月末まで朝10時から午後7時の時間帯で開催されているので関心のある方はぜひ出かけてみてください。


5月13日(火)
集まった500名を超える地方議員を前に政権交代、そして「国民の生活が第一」の政治の実現を訴える小沢代表
 5月12日、13日の二日間にわたって東京で開催された民主党地方自治体議員フォーラム(全国研修会)に参加した。
 折しも国会では多くの矛盾を抱える道路財源法案が参議院で否決されたが、国民の思いを無視して衆議院で再可決するという三度目の政府与党の暴挙が行われた。
 フォーラムでは小沢代表、菅代表代行、そして鳩山幹事長があいさつに来られ、今後の政局について報告をされた。
 この全国研修会では税財政改革プラン、地域主権政策、そして今、大きな問題となっている後期高齢者医療制度をはじめ医療崩壊の危機をいかに打開するか、という論点で各調査会長の提案を聞くとともに、分科会で地方の意見を出し合いながら政策議論を深めた。
 特に、国民の多くからノーと言われた後期高齢者制度については、75歳以上と65歳以上の障がい者だけを切り離して、保険料の新たな負担を強いる、そして差別的ともいえる医療を実施しようというその中身があらためて浮き彫りとなった。
 政府は多くの人の負担が軽減すると言っているが、実際は負担増となる人も多い。しかし、その実態も把握していないし、調査しようともしていない。
 そして、この世代だけを切り離したために後期高齢者の保険料は現役の2倍のスピードで上がっていくことは確実である。
 「貧しい高齢者は医療を受けずに死んでください」と言わんばかりのこの制度はすみやかに廃止すべきであり、今月末にも廃止のための法案が参議院に提出される見込みである。


5月11日(日)
ひっそり咲く赤いしゃくなげ。
 昨日からの雨もやんだので、所用もあって永源寺方面へ朝から出かけました。途中でひっそり咲く赤いしゃくなげをみ見つけ思わずカメラに収めました。
 しゃくなげは県花であり、その名を聞くと私は「しゃくなげ園」という県立の障がい者のための施設を思い浮かべます。残念ながらこの春に閉園してしまいましたが、入所者がきちんと地域へ帰れたのか心配です。在宅で就労支援を受けながら自立することは望まれますが、障がい者の皆さんの置かれている状況や障害の程度は様々です。
 先日は障がいを持つ子どものお母さんが適齢期で結婚のことを心配されて相談所の設置を要望されておられました。
 就労や生活環境の条件整備、自立へ向けた支援策など障がいの程度に応じたきめ細かなケアーが必要な時に、現在の障害者自立支援法は応益負担を定めるなど近年にない悪法となってしまいました。法の欠陥を埋める緊急措置はされましたが、早く現行法を廃止して、基本となる法律の整備が急がれます。
 この法律をはじめ、後期高齢者医療制度などが受益者に応分の負担を求めるという一連の流れはボーダーラインでぎりぎりの生活をしている人々に痛みを押し付けているだけです。そして、その矛先をかわすために生活保護基準を引き下げようとしていることは憲法25条で定める「すべての国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障をする」という理念を放棄するものです。社会保障予算を削減するため、政府が今進めている生活保護基準の切り下げに対して私は大きな危機感を持っています。


5月9日(金)
 午前中は地元市役所へ連絡調整などで出かける。篠原駅改修のための推進室が野洲市や竜王町から職員派遣を受けて業務を開始しており、情報交換をさせていただいた。駅の改築やバリアーフリー化、安養寺町側の広場整備、アクセス道路整備など多くの事業がこれから始まるが、これに先立ち、まちづくりなど周辺整備の提言が委員会から先日なされた。
 篠原駅は近江八幡、竜王、野洲の2市1町の住民が利用する広域エリアである。各市町の費用負担などではこれまでも多くの議論がなされたが、首長会でほぼ合意もなされており、詳細設計もすでに出来上がった。
 近くには野洲養護学校がすでに開校されており、一日も早く駅整備とバリアーフリー化が完成するよう努めて行きたい。


5月8日(木)
 4月25日の県議会役員選挙後初の正副委員長会議が午前中開催された。
それぞれの所管事項の確認など一年間にわたる議会運営委員会、常任委員会、特別委員会の各活動が円滑になされるようルールが説明された。
 特別委員会は少子高齢化など特に県政の重要課題をテーマに議論するわけだが、やり方によっては常任委員会の延長になってしまう。名称はともかくとして一年間集中審議する事項を明確にすることと併せて条例制定や政策提案など一定の委員会の成果が示されることが望ましい。環境・農水常任委員会で所管する造林公社問題、栗東RD問題、クリーンセンター滋賀の経営などはそれぞれ特別委員会を設けてもよいくらいの重要かつ困難な問題である。
 私は今年地方分権・財政問題特別委員会の所属になり、副委員長を努めることになったが、基本計画、財政構造改革プロジェクト、行財政改革の進捗など、すでに多くの課題が山積している中、審査事項を明確にして、当局にしっかり提言していかねばと思う。


5月7日(水)
 今日は午後から会派会議が開催され、マニフェストの一年間の進捗状況の確認と20年度の重点目標を協議しました。
 「子育て環境日本一宣言」びわこマニフェスト2007の10項目のうちすでに実現している部分もありますが、より内容を深めるためすべての項目について引き続き検討を加えていきます。
 10項目のうちの子どもの安全安心のためすべての小学校などに警備員を配置することについては近江八幡市のみが池田小学校の児童殺傷事件以後実施していますが、財政上の理由もあり県内各地には広がっていません。
 近江八幡市の事業の費用対効果の検証も踏まえて、私が主任となって県下各地に制度が広がるよう制度化を進めていきます。


5月6日(火)
子育て支援について熱く語る嘉田知事。
 連休最後の日は快晴となった。近江八幡では恒例の賀茂神社の「足伏走馬」が行われ、私も神事に参加させていただいた。
 天智天皇がこの地を全国初の国営牧場に選定し、以来、天平年間から競馬が行われてきたと伝えられています。現在の競馬の原型となるもので、騎手の皆さんも多く参拝されるそうです。昨年はあいにくの雨でしたが、今年は絶好のコンディションで多くの皆さんが疾走する馬の雄姿を楽しまれました。
 午後には、嘉田知事が近江八幡市にお越しになり、女性の皆さんと子育て支援などについて車座になって懇談をされました。私も参加させていただき、今の子どもの教育のあり方や核家族化した家庭の問題点、そして障害者福祉の問題から環境問題、河川の改修まで幅広く女性の意見をお聞きいただきました。
 多くの課題を抱える県政運営の中で県議会でも厳しい表情で臨んでおられる嘉田知事ですが、今日は参加者から熱いエールも送られながら終始笑顔で話をされていました。 日頃、なかなか県政に届きにくい生活者の皆さんの生の声を聞くことは大切なことだと思います。
 連休の最後の日でお忙しい中、嘉田知事並びに参加者のみなさん大変お疲れ様でした。 


5月5日(火)
西川家の庭で野点が行われている。
 国の重要文化財「西川家」において京都から速水流家元をお招きし、恒例の供茶式並びひむれの里茶会が開催され、出席させていただいた。
 速水流宗家と西川家とは200年以上のお付き合いがあり、恒例のとなったひむれの里茶会では多くの市民の皆さんや観光の方々がまるでタイムスリップしたかのようなお茶会を楽しんだ。
 茶道は本当に奥深く、茶道具にも自然、歴史、文化の香りが漂っている。忙しい日常のなかで心安らぐひと時を頂戴した。
 近くの伴家では「ガラス展」が開催されており、本市におけるガラス製造で長い歴史を持つ井上ガラス工業さんの非贓品も展示されている。
 あらためて近江八幡のもつ奥深さを感じると共に、こうした歴史文化をしっかり守っていかねばと思いました。


5月4日(日)
つつじが美しく咲く八幡堀明治橋付近。
 ゴールデンウィーク後半に入り、休みは今日を含めてあと三日間です。昨日からの好天気に誘われて多くの人が八幡堀界隈を訪れています。桜に代わって今はつつじが花の主役ですが、それぞれに花は私たちの心を和ませてくれます。
 西の湖や八幡堀の景観が国の重要文化的景観第一号に認定されたことをきっかけに、近江八幡には300万人近くの観光客が訪れるようになりましたが、近江八幡は観光を目的に行政も市民も行動していません。今ある自然や歴史をしっかり後世に残していく、そして近江八幡を訪れる人を皆が温かくもてなす、というスタイルです。
 ホスピタリティーつまりおもてなしの心という点では観光ボランティアガイドの皆さんは大変大きな役割を果たしていただいています。ガイドの皆さんは近江八幡大好き人間でその歴史と文化を楽しく学びながら、近江八幡を訪れる方々にその良さを伝えていただいています。また、観光の中心である商家の街並みにお住まいの皆さんも同様に観光客の皆さんに親切にされています。
 近江八幡の観光客にはリピーターが多いというのはこうした市民の皆さんのホスピタリティーによる支えがあるからです。「国の光を観る」という観光の語源の真髄はここにあります。
 近江八幡には水郷や八幡堀以外にも多くの歴史・文化資産があります。これらのネットワーク化やアクセスの整備をもっと進めれば、より多くの人々に近江八幡を楽しんでいただけるでしょう。


5月3日(土)
 ゴールデンウィークは農繁期ということもあって、あまり行事は行われていないので、この時期に普段できていない書類整理などをしようと思っていると、内閣支持率19パーセントに急落という共同通信社の世論調査の結果とともに、「船場吉兆の食べ残し使い回し」という活字が新聞紙上を踊った。
 食品衛生法には抵触しないということであるが、食品偽装表示に続く信用失墜行為が発覚し、何ともやり切れぬ思いである。
 家庭の中ではもちろんもったいないということで食べ残しは捨てないし、我が家でも残ったおかずを何度も加熱調理しながら三日間ぐらいは食べる。しかし、商いとしてお金をいただいて料理を提供している以上、許されることではないのは当然である。
 あらためて企業倫理の重要性を考えさせられた事件であるが、過去多くの同様な事例で企業などが倒産の憂き目にあっているのに、組織の存亡自体に影響が及ぶ倫理違反が繰り返されるのはなぜだろう。もちろん発覚しないケースも多くあるのかもしれないが、官民問わず、コンプライアンスの意識が高まる中、こんなことはいつか必ず発覚する。
 こんなことでまじめに会社や組織の発展のために働いているものが、倒産失業の憂き目にあっては浮かばれない。
 管理監督者は昔からの「まあまあええやんか」が決して許される社会でなくなってきたことを自覚し、あらためて企業倫理やコンプライアンス制度の確立に努めなければならないと思う。


5月1日(木)
 暫定税率が復活し、給油所によっては即日値上げがされたところも多くある。
便乗値上げも心配されるところであるが、官房長官は会見でそのことは公正取引委員会で聞いてくれというような無責任な発言をしているのはいかがなものか。
 加えて、全国知事会長をはじめ自治体の代表者が総理に暫定税率復活(ガソリンの値上げ)のお礼に行くという姿を見たとき、本当に危機的な日本の状況を垣間見た思いである。
 もちろん道路整備が急がれる地域もあるし、自治体の財政が厳しい状況にあることも事実ではある。だからこそ、国・地方を含めて税財政の見直しをして、生活者重視の政治の仕組みを作らねばならない。
 全国知事会長が総理と握手している姿をテレビでみて、私は自分の首をしめている相手がその手を緩めたときにありがとうとお礼を言っているような情景が脳裏に浮かび、笑うに笑えない虚しさを感じた。三位一体改革に引き続き、与党や官僚組織に自由に操られるようなことで、地方分権が確立できるのか疑問である。
 そんな思いの中、夜に地元学区の会合に出席したら、自らのまちづくりにボランティア精神旺盛にして活躍されている多くの皆さんに出会え、ほっとした気分である。
 自分たちでできることはまず自分たちでやる、そして自分たちでできないこと(たとえば福祉や医療などの制度)は税金を払って行政に任せる、しかしその税金の使い方はしっかり監視するという、真の住民自治が確立されることが重要であり、地域で活躍する住民のみなさんはそのトップリーダーである。こうした正しい意味での市民と行政の協働が実現するよう汗を流したい。


   
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